2010年5月16日日曜日

企画: bnkr女子学園 その2

さて、今回の企画、bnkr女子学園 ですが、前述の通り、大塚英志『キャラクターメーカー』(アスキー新書)に記載されている方法に基づいて女子高生のキャラを作成しています。

『キャラクターメーカー』では、キャラクターをつくる方法がいくつか紹介されているのですが、今回の企画で採用したのは、『ワークショップ1 ダイスを振ってキャラクターをつくり「まんが記号説」を追体験する』に紹介されいる、ランダムに属性(特徴)を決定してキャラクターをつくろう、という方法です。
『キャラクターメーカー』中では、キャラクターの体の一部が動物のキャラを作る方法が紹介されていました。サイコロを2回振って、〈体の一部〉と〈動物〉をランダムに決定します。
例えば、サイコロを振った結果、〈体の一部〉が「耳」で、〈動物〉が「猫」だった場合、猫耳のキャラクターができるわけです。

bnkr女子学園では、この方法に大幅な変更を加えて、キャラクターの作成を行いました。
ランダムに決定されるキャラクターの属性は、〈容姿〉、〈性格〉、〈境遇〉、〈部活〉、〈学年〉です。
このとき、〈容姿〉、〈性格〉、〈境遇〉には、『キャラクターメーカー』と同じように、動物が当てはめられます。
〈容姿〉に「猫」が出た → 猫っぽい容姿ってどんなんだろう? しなやか?
〈性格〉に「犬」が出た → 犬っぽい性格って? 従順?
なんて風に、各要素をどのように解釈し、キャラクターに結び付けるのかが制作者の腕の見せ所になるわけです。

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寿 綾香
Ayaka Kotobuki

茶道部 2年

容姿:犬
性格:ライオン
境遇:翼竜


比較的穏やかな人間の多い茶道部のなかではめずらしく勇猛かつ攻撃的な性格で、たびたびやってくる茶道部(武者小路千家)からのケンカを主に買って出るのは彼女の仕事。だが、小柄で声が甲高いせいで、彼女が怒っても迫力がなく、室内犬が吠えているようでほほえましいと周りの部員は思っている。茶道の心得のある叔母がいるため、茶道部に入る前から彼女も茶道を嗜んでいたが、実はその流派は武者小路千家である。
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〈容姿〉犬なので、怒っている姿が室内犬っぽい。〈性格〉ライオンだから、どう猛で、怒りっぽい。〈境遇〉翼竜……困ったな、どう調理すれば良いんだこれ、ふむふむ、翼竜って恐竜と一緒くたにされるけれど分類上は恐竜じゃないのかー(Wiki情報)。よし、「茶道部」だけれど、実は「茶道部(武者小路千家)」のキャラって事にしちゃえー。てな感じで生まれたキャラです。
妹尾さんのイラストが本当に室内犬っぽくて、ニヤニヤが止まらないのですよ。


余談ですが、キャラ紹介文から察してもらえるように、bnkr女子学園には「茶道部」と「茶道部(武者小路千家)」、二つの茶道部があって対立関係にあります。では、その「茶道部(武者小路千家)」にはどんな女生徒がいるのでしょうか……気になりますね。

こういった形で、作成したキャラ設定同士が段々と繋がっていき、bnkr女子学園というひとつの作品が生まれていくわけです。その様はまさに圧巻ですよ!

2010年5月14日金曜日

企画: bnkr女子学園 その1

今回で三回目の文学フリマ参加となる同人誌 bnkr では、毎回、大塚英志の小説創作論を実践する企画を行っております。


第十回文学フリマにて販売する 『bnkr vol.3』 では、大塚英志『キャラクターメーカー』(アスキー新書)に記載されている方法に基づいて、架空の女子校『bnkr女子学園』に通うキャラクターを作成しました。

その数、なんと総勢 160人!

すべてのキャラに、妹尾朝子(うめ)さんによる、書き下ろしイラスト付きです。


本blog では、第十回文学フリマ当日まで毎日一人ずつ、『bnkr女子学園』に通う生徒達を紹介していきたいと思います。

 

 

■ 東浪見 緑 Midori Torami   科学天文部 2年

美少女マニア。学園美少女ランキングをウェブで公開している。双眼鏡を持っていてもそれほど怪しくないという理由で科学天文部に入った。美少女の揺れるスカートを見ると鼻息もあらく、抱きつきに行く。今狙っているのは料理研究部沢崎と生徒会「いちいち」。水泳部小林を襲おうとして山本にプールに突き落とされて以来、プールには近寄らない。大きな赤いリボンと、鈴を象ったネックレスがトレードマーク。あだ名はドラミ



ウェブにキャラクターを公開していく、という設定がなんとなくかぶっていたせいで、第1」回目から、濃い目のキャラクターを紹介してしまいました……

彼女の紹介文で触れられている、料理研究部沢崎、生徒会いちいち、水泳部小林、山本ももちろん、160人の中に含まれています!

第十回文学フリマに参加します。












『bnkr vol.3』 販売します。



第十回文学フリマ

開催日:
2010年5月23日(日)
時間:
開場11:00~終了16:00(予定)
会場:
大田区産業プラザPiO
アクセス:
京浜急行本線「京急蒲田駅」徒歩3分、JR京浜東北線「蒲田駅」徒歩13分
公式サイト:
http://bunfree.net/


「bnkr」 (I-19 ブース)

2009年12月9日水曜日

第九回文学フリマ終了

ぼーっとしているうちに二日ほど経過してしまいましたが、

無事に終了しました、第九回文学フリマ。

ご来場いただいた皆様、bnkrブースにお立ち寄りいただいた皆様、ありがとうございました。

事務局の皆様、サークル参加者の皆様、お疲れ様でした。

おかげさまで新刊の bnkr vol.2 も好評で、予想を上回る多くの方にお買い上げいただき、(僕はそのときのうのうと眠りについていたわけですが)当日の朝4時頃までせこせこと作成していたキンドル版も無事にお手元に届けることができました。さらに、あわよくば一緒に買ってもらおうと持ち出した vol.1 に至っては在庫切れ!

初回参加時以上の大成功です!

一同を代表して、ここにお礼を述べさせていただきます。

本当にありがとうございました。

なお、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、vol.2 巻末の執筆者一覧には、執筆陣のtwitterアカウントが記載されています。もし、よろしければ、@で感想など呟いていただけますと、一同大喜びするものかと思われます。

ではまた、半年後に蒲田でお会いしましょう!

2009年11月29日日曜日

第九回文学フリマに参加します。

『bnkr vol.2』 販売します。

第九回文学フリマ

開催日:
2009年12月6日(日)
時間:
開場11:00~終了16:00(予定)
会場:
大田区産業プラザPiO
アクセス:
京浜急行本線「京急蒲田駅」徒歩3分、JR京浜東北線「蒲田駅」徒歩13分
公式サイト:
http://bunfree.net/


「bnkr」 (J-1 ブース)

2009年11月11日水曜日

くさりちゃん

ゆかりちゃんがまた学校に来るようになったのは、ゆかりちゃんのお葬式から一ヶ月たった頃のことでした。

最初は先生たちもゆかりちゃんのお父さんやお母さんとケンカしているようなかんじで何かを話していました。
しかし、学校のまわりに知らないおじさんやおばさんが集まってきて『権利』や『差別』という文字が書かれたのぼりを立てて、小さい文字がびっしり書かれたチラシを配るようになって、大きな声で何かむずかしいことを話すようになってからは何も言わなくなりました。

「ごくたまにですが、お医者様が死んだとおもってから、息をふきかえすこともあるのです」
と先生がいっていましたが、クラスのみんなはゆかりちゃんが前とちがうことに気がついていました。
くるくるとよく動いていた目はどんよりと膜がはったようになり、はきはきとへんじをしていた口はぽっかりと開いたままで、つやつやしたりんごのようなほっぺたはかえるのおなかのように真っ白です。
話しかけてもなにもこたえないゆかりちゃんは、あたりまえのように無視されるようになりました。
それにくわえて、今までかいだこともないようなふしぎなにおいがするようになり、男子はゆかりちゃんのことを『くさりちゃん』とよんでからかうようになりました。

そんなある日の給食の時間のことでした。
いつものように、ゆかりちゃんの分をめぐって(ゆかりちゃんは一滴の水も口にしませんでした)男子たちが争っていたところ、山口くんがくりだしたボディブローがうっかりいいところに入ってしまい、花沢くんがへどをぶちまけてしまいました。これから給食を食べようとして浮かれていたクラスが、とても静かになりました。
そのとき、ゆかりちゃんがすっと席を立ちました。ロッカーに向かってよろよろとあるくと、中からモップを取り出してへどをふきはじめました。
クラスのみんなはお葬式の前のゆかりちゃんはとてもやさしくて、別の女の子が吐いてしまったときにも、同じようにそうじをしていたことを思い出しました。
「ゆかり」と前に吐いてそうじをしてもらった女の子が立ち上がって言いました。「ごめんね、ゆかり」
近くの席の子からぱらぱらと立ち上がり、みんなゆかりちゃんといっしょに花沢くんのへどをそうじしました。

一方、先生は頭を抱えていました。
猿のようにやかましいこどもたちを見張らなくてはいけない上に、ひときわ面倒がかかるゆかりちゃんが増えてしまったからです。
クラスの子たちがゆかりちゃんにいたずらしないようにみているのは、ほんとうに手間がかかる仕事でした。
「こんなしごと押しつけやがって」と小さな声で文句をいいながら、クラスの前を通りかかった先生は、クラスの子たちがゆかりちゃんに何かをしているのをみました。
「こら!おまえたち!またゆかりちゃんを…!」
「先生!きちゃだめ!」女子のひとりがいいました。「ひみつなんだから!」
こどもたちがちいさな背中で必死に黒板をかくしています。その横でゆかりちゃんが、こりこりこり…こりこりこり…と黒板に何かを書いていました。
「ゆかりちゃんもだめだよ!先生にばれちゃう」
ゆかりちゃんは女の子のほうをみて、うう、と小さく声をあげると、チョークをゆっくりと置きました。
先生はおどろきました。クラスのみんながゆかりちゃんをからかうような様子はぜんぜんなく、むしろ守っているようにみえたからです。
「いたずらしてないならいいけれど、早く帰るように」
「「「はい!」」」
いつも憎たらしいと思っていたけど、かわいいところもあるものだなあ。
先生はみんなの元気な声を背中に受けながら職員室に戻りました。

月日は流れ、ついにゆかりちゃんも卒業する日がやってきました。
卒業式も無事終わり、クラスのお別れ会が始まりました。ジュースを片手におしゃべりをする時間です。
みんなはゆかりちゃんのところにもいきましたが、卒業式のときからべったり付き添っているお母さんが涙ながらにベラベラしゃべってくるのに閉口して、遠くから見ているようになりました。
ゆかりちゃんはお母さんの横でコップを両手で持ちながらじっとオレンジジュースを見つめていました。
お別れ会が始まってしばらくしたところで、学級委員長から「みなさん、しずかにしてください」という声があがりました。
「先生へのお礼のことば、ゆかりちゃん、おねがいします」
主にお父さん、お母さんが騒然としました。ゆかりちゃんがまともにしゃべれないのは明らかだったからです。
ゆかりちゃんのお母さんが正面に躍り出ました。
「この場を借りて、私からもお礼をいわせていただきたいと思いますが、いいでしょうか。」
学級委員長は予定にない展開におどろきましたが、たとえやめてもらいたくても、断ることもできません。
「ゆかりはきっとこう思っていると思います。あたしを、普通の子と一緒に勉強させてくれて、ありがとうございました」
ゆかりちゃんのお母さんがゆかりちゃんになりきった感謝の言葉は10分以上にも及びました。
水彩絵の具の色の使い方を教えてくれたこと。 放課後つきっきりでそろばんを勉強させてくれたこと。
一部実際にはなかったことも含まれていましたが、目をうるませている先生の手前、クラスのみんなはだまっていました。
区切りがついて、ゆかりちゃんのお母さんがだまったところで学級委員長が言いました。
「では、ゆかりちゃんからも。わたしたちはいっしょに練習したんです。ね?ゆかりちゃん」
ゆかりちゃんは学級委員長のほうを見ると、お母さんの横から離れて黒板のほうに歩きました。
チョークを手にとり、黒板に書き始めます。

あ り が と

「まあ」と父兄から感嘆の声があがりました。
そこでゆかりちゃんは先生とお母さんの方をみてから、さらに書き足しました。

く っ て や る

Inspired by:
ゆかりちゃん
http://toshidensetu.jugem.jp/?eid=15
小学生のとき、少し知恵遅れのA君がいた。
http://mudainodqnment.blog35.fc2.com/blog-entry-662.html
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執筆者のひとりのtk_zombieです。自己紹介として、ゾンビ短編を書きました。
基本的にこんなものが好きです。

2009年10月6日火曜日

さてそろそろ

いい加減なにかしら動いているフリでもしておかないといけない気がします。

本当にみんな参加する気があるのかとか、

ここ見られる人少ないような気がするとか、

当初の締め切りは10月だったようなとか、

いろいろ気になりますが、がんばりましょう。

手始めに、参加者にここシェアするために発想力コミュで告知とかしても大丈夫ですかね。

あそこならみんな見るような気がするし。